栄養
スーパーで年中見かける玉ねぎですが、春になると「新玉ねぎ」が出回ります。新玉ねぎとは茎が青いうちに収穫(早取り)したものを言い、通常の玉ねぎと比べ辛味が少なく、生のまま食べるのに向いています。
玉ねぎはビタミン類が少ない野菜ですが、その代わりに「硫化アリル」という栄養成分が多く含まれています。この成分は玉ねぎの辛みや刺激の正体で、玉ねぎを切ると涙が出るのもこの成分の影響です。
硫化アリルは、ビタミンB1の吸収や働きを高めてくれるため、ビタミンB1が不足すると起きる食欲不振、イライラ、不眠、疲労などを防いでくれます。ビタミンB1が多い豚肉と一緒に食べると、より高いの効果が期待できます。
また、血液をサラサラにする働きがあるので、肉を食べることが多い現代の食生活に重要な野菜と言えます。
上手な調理方法
サラダやサンドイッチに入れて生で食べる場合は、塩でもんでから水にさらすと、辛みや臭みが抜けて食べやすくなります。
熱を加えると甘みが出るので、カレーやシチューのうまみを引き出したり、肉や魚の臭みを消したりすることにも使われます。
薄切りした玉ねぎを15分~20分ほど空気にさらしておくと、血液をサラサラにする効果が高くなります。
選び方
黄たまねぎは皮の色が濃く、よく乾燥していて、透き通るような光沢、重みのあるものを選びます。また、頭の部分が細くしまっているものを選びましょう。
白玉ねぎや紫玉ねぎは重くて変色していないものを選びます。
いずれにしても、芽が出てきているものは避けるようにしましょう。
保存方法
風通しの良い涼しい場所での常温保存が原則です。湿気の多いところに保存しておくと、栄養、ビタミンが失われてしまいます。