オリゴ糖とは?

 

オリゴ糖は、寡糖、少糖類ともいいます。ブドウ糖や果糖などのように分子構造的にこれ以上分解されない最小単位の糖を「単糖」といいますが、単糖が数千ないし数百万分子結合しているものが多糖類です。この単糖が2~10個程度結合したものがオリゴ糖で、2個結合したものを二糖類(麦芽糖、乳糖など)、3個結合したものを三糖類(ラフィノース、メレチトースなど)、4個結合したものを四糖類(オタキオース、ジフコシルラクトースなど)とよんでいます。

 

オリゴ糖のはたらき

・腸内ビフィズス菌の増加

・便性・便通の改善

・ミネラルの吸収促進

・ビフィズス菌をふやし、腸の調子をよくする

・便秘の改善

 

オリゴ糖の種類

フラクトオリゴ糖

甘味度は砂糖の約60%です。天然にはアスパラガス、にんにく、玉ねぎなどの野菜や蜂蜜に少量含まれています。しょ糖に1から3個の果糖が結合したもので、大腸内のビフィズス菌の増殖を促進し、便秘、高脂血症の改善のほか、血糖値抑制、老化防止、ミネラル吸収促進などの効果が認められている。肥満や動脈硬化の予防につながる低カロリー甘味です。

●イソマルトオリゴ糖

甘味度は砂糖の約50%です。蜂蜜に含まれるオリゴ糖の一種で、酵母ではっ酵しないため、非はっ酵性糖といわれていま す。味噌、醤油、清酒などに含まれ、甘味のほかに食品に旨味やコクを与えます。防腐性によって食品の保存性を高める、ビフィズス菌の増殖増強、腸内細菌叢の改善、便通・便性状改善などの機能があります。

 
大豆オリゴ糖

大豆に含まれる多種少糖類の総称で、大豆たんぱく質を利用したあとの残りかすからつくられています。人の消化酵素では分解されにくいため、カロリーは砂糖の半分程度です。ほかのオリゴ糖よりも少量でビフィズス菌の増殖に伴う細菌叢改善、便性改善効果を発揮しますが、ウエルシュ菌や大腸菌などの有害細菌にはほとんど利用されないという性質をもっています。

 
ガラクトオリゴ糖

甘味度は砂糖の約40%です。乳糖をアルカリで処理してつくります。腸内ビフィズス菌の増殖をR強力に促進し、便秘や下痢をなおします。また、タンパク質の消化吸収を助ける。脂質代謝の改善、ミネラルの吸収を促進するなどのはたらきがあります。

 
乳果オリゴ糖

甘味度は砂糖の約60~80%です。乳糖としょ糖に酵素を作用させて両者を結合したもので、ほとんど消化されません。難消化性であるため、ダイエットに好適とされ、高脂血症や肥満を予防します。また、ビフィズス菌の増殖能力が優れている一方、有害菌に利用されることがないので、腸内腐敗や便秘の改善に有用であるとされています。

 
キシロオリゴ糖

食物繊維に加水分解酵素を作用させて作る難消化性のオリゴ糖で、飲料、お菓子、乳製品、健康食品などに用いられます。腸内細菌叢改善による整腸作用、血清コレステロール低下作用、ミネラル吸収促進効果などが期待されています。

 

オリゴ糖の過剰症

とりすぎあるいは体質・体調によっておなかがゆるくなることがあります。

オリゴ糖が含まれている食品

主な製品は、テーブルシュガー、清涼飲料水、キャンディー、ビスケット、プリン、ヨーグルトなど

オリゴ糖はこんな人におすすめです

・便秘の人

・おなかの調子がよくない人

・食欲がなく元気のでない人

・肥満ぎみの人

 

【参考資料】

https://www.eiyosyokuhin.com/oyakudati/columun/25.html

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